耳に優しい前衛
Blues調とBach調が交互に演奏される構成で、彼らのBach解釈がBluesと並べられた時にどのように響くかを聴く者に問うような曲順になっている。アレンジはどちらの曲調も耳に優しく、喫茶店(注、30年前だから「カフェ」ではない)のバック・ミュージックにありそうな感じで、今でいう「ラウンジ・ミュージック」風の仕上がり。
特殊な楽器構成のバンドなので今聴いてもオリジナリティのある音であり、またグループ名が示すように現代ジャズの幅をクラシック側に広げるような実験的アプローチなのだが、何しろ「やってることは前衛なんだけど拍子抜けするくらい聴きやすい」という点が面白い。
この作品の素晴らしさはなんといってもマイナーブルースプレイにある
モダンジャズカルテット1974年の解散劇(その後再結成)直前1973年のアルバム。 1972年カーネギーホールにおけるスペシャルコンサートの第2部のプログラムを そのままスタジオ録音したものとなっている。バッハへの深い敬愛を示す理論派、ピアノ・作編曲担当ジョン・ルイス(p)と、 ブルージーなヴィブラフォンプレイが鮮やかなミルト・ジャクソン(vib)。 両者の思いを1曲毎に完全燃焼させた、ある意味実験的とも言えるアルバム。 具体的には奇数番目の曲はルイスがハープシコードを用いてバッハの曲を、 偶数曲目はBACH(B)のコードネームを持つブルース演奏が繰り広げられる。 ルイスとミルトの相対するかのような音楽基盤のぶつかり合いが モダンジャズカルテットの醍醐味でもあり美しさでもあった。 そういう意味で本作は正にMJQのエッセンスを抽出した作品と言える。 以上が、このアルバムの基本的な解釈としてあげられるが、 この作品の素晴らしさはなんといってもマイナーブルースプレイにある。 4曲目の「Blues in A Minor」と6曲目の「Blues in C Minor」は MJQとしてはほとんど無名に近い作品だが恒久の輝きを見せる名演である。 何を置いてもこの2曲からお聴きになっていただきたい。 piano and Harpsichord : John Lewis vibraphone : Milt Jackson bass : Percy Heath drums : Connie Kay
バッハとMJQの美しいコラボレーションです。
ピアノのジョン・ルイスがとてもバッハが好きなようで、わたしにとってはバッハとモダン・ジャズ・カルテットはどちらも大好きなので、ほんとうに嬉しい組み合わせのCDです。 MJQの美しい演奏によって、バッハの曲がロマンチックにもさわやかにもせつなくもなっています。 気持ちが落ち着く1枚です。
Warner Bros.
プレリュードとフーガ Vol.1 たそがれのヴェニス Fontessa プレリュードとフーガ Vol.2 プレリュードとフーガ Vol.3
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