名匠ハワード・ホークス監督お得意のスクリューボール・コメディの傑作。博物館で恐竜の骨を組み立てているデイヴィッド(ケイリー・グラント)は、いよいよ完成まで鎖骨1本、しかも明日は婚約者とめでたく結婚というとき、ひょんなことから知り合ったじゃじゃ馬娘スーザン(キャサリン・ヘプバーン)に振り回されることに。 原題にもある“ベイビー”=赤ちゃんとは、人間ではなく、スーザンが飼っているペットの豹。主人公は結婚式当日、この“ベイビー”を彼女の叔母の元に届ける羽目になるのだ。完璧ともいえる優れたシナリオに基づき、矢継ぎ早に繰り出される台詞の妙や快活極まりないテンポで進む演出の見事な手腕。今観てもまったく古びた印象を持ち得ない、真の名作中の名作。映画の醍醐味とはまさにこれ。(的田也寸志)
スクリューボール・コメディの古典
ホークス・コメディ作品の最高傑作であり、ハリウッド・スクリューボ ール(ハチャメチャな)コメディの古典。ダドリー・ニコルズの緊密な脚本をホークスがスピーディーなテンポで 演出。天衣無縫なお嬢様キャサリン・ヘップバーンが、生真面目な恐竜 学者(野暮ったいメガネをかけさせた演出もいい)ケイリー・グラントを 追いまわすのを基本プロットに、信じられない事件が次から次に絡み、 それこそ雪だるま式に(!)狂気じみた笑いが加速する。 38年の初公開時には失敗作とみなされたが、フランスのヌーヴェル・ ヴァーグの批評家の熱狂的支持や批評家ピーター・ボグダノヴィッチに よる60年代の回顧上映などにより評価が一変。「スクリューボール・コ メディの古典」と称されるに至った。のちのち映画監督に転じたボグダ ノヴィッチは、ホークスへの敬意を込めて、『赤ちゃん教育』をモチー フにした『おかしなおかしな大追跡』(72)、『ロブ・ロウのおかしなお かしな探偵物語』を撮ったほど。 本DVDは「ニューマスター」を謳っているが、かつて『RKOセレクション』 としてLDで発売されていたものより画質が悪いのは、非常に残念である。
傑作
ハリウッド黄金時代のスクリューボールコメディを代表する傑作。ケイリー・グラントとキャサリン・ヘップバーンのテンションの高い演技と、唖然とするような落ちまで突っ走る脚本と演出の見事さ。
アイ・ヴィ・シー
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